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親から相続した不動産はすぐ売却したほうがいい?流れと必要書類を解説

2023/05/15   2023/04/05

親が高齢になり、不動産の管理が難しくなってきた、もしくは親が亡くなったなどの理由で親から不動産を相続することがあります。相続するものは土地や実家などが多いですが、その土地や家に住まない場合は売却した方がよいためしょうか?今回は、相続後の不動産の売却について解説します。

相続した不動産を売却するメリット

まずは、不動産を売却するときにメリットとなるポイントについて詳しく解説します。

維持費が必要なくなる

不動産を持っていると、固定資産税、都市計画税といった税金を支払わなければなりません。また空き家のままにしておくと特定空き家という認定になり、税金の優遇措置が適用されず、使わない不動産を所有しているだけで税金を多く払わなければいけなくなる可能性があります。

もし、相続した不動産に住んだり活用したりする予定がないためあれば、売却してしまったほうが税金の支払いがなくなります。また、庭の草むしりや傷んだ家のリフォームなどもする必要がないため、メンテナンス費用もかけずに済みます。

現金化することでわけやすくなる

兄弟や姉妹がいるなど、相続人が複数いる場合、不動産の相続はなかなか平等にすることは難しくなります。長男もしくは長女に不動産をもらい、ほかの子には不動産の相続をしないとなった場合、そのわけ方に納得がいかないということもあるでしょう。不動産を売却して現金化してしまえば相続人で分配できるため、平等に分配したい場合は不動産を売却するのがよいでしょう。

管理不足によるトラブルを避けられる

空き家や土地、実家を住まないまま放置しておくと、近隣住人からクレームがくる可能性があります。人が住んでいたときとは違い、草木が伸び放題になってしまったり空き家だと思われたりすると、細やかな掃除やメンテナンスができないことで、治安が悪くなるほか、近隣住民から景観が悪くなってしまうといったクレームをもらってしまう可能性があります。

遠方に住んでいて不動産の管理やメンテナンスができない場合は、トラブルを避けるため売却してしまった方がストレスなくすごせるでしょう。

相続した不動産を売却するデメリット

ここからは、不動産を売却するデメリットについて詳しく解説します。

思い出の場所がなくなってしまう

実家など自分が昔住んでいた不動産を売却することは、自分の思い出深い場所がなくなってしまうことを意味します。売却に迷いがある場合はどうするべきかよく考えおきましょう。

所有権を失う

一度不動産を売却してしまうと、その所有権を失うことになります。建物を解体して新しく家を建てればよかったなどと思っても、他人の手に渡ってしまってからではどうにもなりません。

相続した不動産を売却する流れとは

ここからは、不動産売却の流れについて解説します。

相続の手続きを行う

親が亡くなり不動産を相続する場合は、遺言書がないかどうかを確認したり、どんな遺産があるか確認したりする必要があります。また、相続人が複数いる場合は遺産をどう扱うか分割方法を決めていきます。トラブルにならないようしっかり話し合いましょう。不動産を引き継ぐ人物が決まったら、相続登記により不動産を所有する権利を変更します。

売却する

相続登記を行ったら、一般的な不動産の売却と同じように売却できるようになります。不動産の価格をチェックし、不動産会社の選択、購入希望者がいたら売買契約をして物件の引き渡しとなります。不動産を売却して現金化してから相続人で分割する場合は、どれくらいの値段で売却するべきか事前に話し合っておきましょう。

必要書類は?

まずは「遺言書」が必要です。誰を相続人にしているか、何を相続するのかなどが書かれていないか確認するために必要です。もし遺言書がなければ、「遺産分割協議書」が有効です。遺産分割協議を行い、何を誰が相続するのか、分割して相続する場合どうやって分割するのかといったことを明記します。

相続した不動産を売却する前に知っておきたいこと

最後に、不動産売却前に確認しておくべきポイントについて解説します。

全員の同意が必要な場合がある

不動産を相続する場合、一人が相続するためはなく複数人が共有する共同相続登記という方法があります。この場合、全員が売却に賛成しないと売却を進めることはできません。とりあえず共同で相続しておき、あとで売却に反対の者がいる、音信不通の者がいるとなると売却することができなくなってしまうため、安易に共同相続登記にしないよう注意が必要です。

贈与税に注意

不動産を売却して相続人に現金を分配する場合、贈与税が発生する可能性があります。贈与税の発生を防ぐには、遺産分割協議書に換価分割をすると明記しなければならないため注意しましょう。

まとめ

親から不動産を相続したものの、すでに持ち家があるためすぐに住むことはない、遠方に住んでいるため管理が難しいといった場合は、売却した方がよいと考えてしまいがちです。しかし、一度売却してしまうと思い出の場所が他人に渡ってしまうため、焦って売却したことに後悔してしまうかもしれません。

また、相続の手続きによってはスムーズに売却が進まなかったり、贈与税が発生してしまったりとデメリットが発生してしまう可能性もあります。相続や売却はしっかりと条件を確認のうえで、慎重に進めるようにしましょう。

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