
家を売却する場合、事前に価値がどのくらいあるのか知ることで、適切な売り出し価格を設定できるでしょう。売却には年数やエリアなどさまざまな条件によって、大きく変わります。本記事では、不動産売却の相場の調べ方について簡単にできる方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
不動産売却の相場は自分で調べられる
インターネットの普及により、不動産売却の相場も自分で簡単に調べられます。不動産会社へ足を運ぶことも大切ですが、まず自分の目で確かめてから相場を知ることも大切です。不動産売却の相場を自分で調べる方法を解説します。
購入時の価格から売却相場を調べる
不動産を購入した時の価格から、売却相場を調べられます。不動産購入時の価格に築年数に応じた下落率をかけると、現在の不動産相場が出てくるでしょう。築年数による下落率は以下になります。
・築年数:築5年未満 下落率:0%
・築年数:築5~10年未満 下落率:10.0%
・築年数:築10~15年未満 下落率:21.2%
・築年数:築15~20年未満 下落率:34.1%
・築年数:築20~25年未満 下落率:37.0%
・築年数:築25~30年未満 下落率:46.2%
・築年数:築30年~ 下落率:66.2%
路線価を使用して相場を調べる
不動産売却の相場は、土地の値段を調べることで算出が可能です。土地の価値には、路線価という国税局が定めた土地の評価額が使用されています。土地の値段は、不動産を売却する場合に大きく関わってくるため事前に調べましょう。
調べ方は、国税局のホームページより財産評価基準書路線価図・評価倍率表にアクセスします。次に、不動産売却を考えている住所から番地まで選択します。選択すれば、家の周辺地図が表示され、またその地図上に数字が表示されるでしょう。
地図上の数字は千円単位で表されており、たとえば550と記載されているものの路線価は55万円となります。
不動産売却の相場を簡単に調べる方法
不動産売却の相場は、インターネットさえつながっていればいつでもどこでも調べることが可能です。また、築年数によって不動産の価値が大きく変わります。不動産売却の相場を簡単に調べる方法と、築年数によって変わる価値を解説します。
物件情報から似た情報を参考にする
不動産物件を自分で調べる場合、物件情報サイトで売りたい不動産情報と似た条件を入力して調べるとよいでしょう。最寄り駅・最寄り駅からの距離・広さ・築年数・間取りさえ入力すれば、いくらで売却されているか出てきます。
平米単価や坪単価で比較する
条件が同じ物件であっても、広さが変わると物件価格は大きく変わります。たとえば、売りたい物件(A)が60平米として、似たような条件の物件(B)が90平米、4,500万円で売却されているとします。
この場合、物件Bの平米単価は4,500万円×90平米=50万円となり、物件Aの相場は50万円×60平米=3,000万円となります。
不動産売却の相場を知るために必要なポイント
不動産売却の相場を知るために、必要なポイントさえ知っておけばある程度の目途がたつでしょう。築年数によって変わる不動産物件の価値を押さえることで、相場をある程度理解できます。不動産売却の相場を知るために必要なポイントを紹介します。
築5年以下の不動産物件
築5年未満の不動産物件は、希少性が高く価値が大きくあります。新築時より価値は下がりますが、下落率は少なく、元値と同じ価格で売却されることが多いでしょう。比較的高値で売却されることが多いため、売却を考えている方は早めに売却されることをおすすめします。
築5年~10年以下の不動産物件
築5年~10年未満の物件は、築5年以下の物件と比べて大幅な下落はありません。中には、5年未満の物件よりも高く売却されている不動産物件もあります。これは、築5年未満の物件よりも取引の需要が高いためです。
築10年~15年の不動産物件
不動産物件は築10年でも、購入する立場から見ると価値がある物件と判断する方が多いでしょう。築5年~10年の物件と比較すると、200万円~400万円程度の開きしかない地域が多く、買いやすい物件でもあります。
購入する立場から見ると、築10年~15年の物件は購入しやすく割安な印象があり、大きくリフォームする必要もないためです。
築15年以上の物件
不動産物件は15年以上になると大幅に下落することを覚えておきましょう。また、築25年以上になると、建物の価値はなくなり、売却価格が土地の値段のみとなる場合がほとんどです。
まとめ
今回は、不動産売却の相場の調べ方について、簡単にできる方法を解説しました。不動産物件を売却する場合は、ある程度自分で調べてから予算を決めておくと便利です。調べた上で不動産会社へ足を運び、きちんとした金額を算出してもらえばがっかりすることもありません。
また、現在は1戸建ての価格が上昇しており、売却を検討している方は早めに売りに出すと価格が下がらず高く売れることも考えられます。本記事が、不動産売却を検討している方の参考になれば幸いです。