
大事に住んできた家を売りに出したけれど売れない、購入希望者が見学に来ても契約まで進まない…などという悩みに直面することがあります。売りに出した家や店舗などが売却できないと、思ったように資金が手に入らない、今後の計画を立てにくいなどストレス源になることも。今回は、不動産が売れない理由や対処法について解説していきます。
目次
不動産が売れない理由とは
不動産が売れない理由とはどんなものがあるのでしょうか。詳しく解説します。
物件の条件がよくない
物件が魅力的でないと、もちろん購入希望者は現れません。価格が高すぎる、立地が悪いなど、マイナス面が目立つ物件はそのまま売り続けても、なかなか購入希望者は現れないでしょう。
販売価格を下げたり、物件情報サイトの写真やアピールする文章を修正したりするなど改善が必要です。
タイミングがよくない
物件が魅力的かは、売れる、売れないに大きく関係しますが、不動産市場の動きも関係しているかもしれません。
たとえば、コロナ禍で不動産市場の動きが鈍いというのも、一因に挙げられます。コロナ禍により、家を購入する余裕がない、収入が不安定になってしまったという方は、家の購入を控えているため、なかなか買い手がつかないタイミングで家を売りに出してしまった可能性があります。
また近年は、空き家が増加している、インターネットでさまざまな物件が閲覧できるので、競争相手が多くなっているといった一因も考えられます。
不動産が売れない原因と対処法
不動産が売れないと感じたらどうすればよいのでしょうか。原因や対処法について解説します。
問い合わせ自体がない場合
売り出している物件に問い合わせがない場合は、物件が魅力的に見えない、物件の認知度が低いといった原因があります。まずは、物件の情報を確認しましょう。
物件の価格が相場より高すぎていないか、分かりやすい写真や説明文が情報サイトに掲載されているかなどを確認しましょう。物件の強みや魅力を写真や説明文に上手く入れこむなど、修正を行えば、購入希望者に興味を持ってもらえる可能性が高まります。
また、あまり検索してもらえていないと感じる場合は、不動産会社に広告を出してもらう、契約内容を変更して積極的に販促活動を行ってもらうなどするとよいでしょう。
見学後に購入まで進まない場合
物件の購入希望者が現れて内見まで進んでも、その後物件の購入に至らない場合は、物件情報と実際の物件にギャップがあるかもしれません。
物件に現在住んでいる場合は、家具がごちゃごちゃと置いてあったり、生活感があふれすぎていたりすると購入希望者が内見してもよいイメージが持てず、購入まで至らない場合があります。
よい印象を持ってもらえるよう、ある程度家具を整理して、すっきりした状態の室内に保つ、仮住まいに引っ越してホームクリーニングを行ってきれいな状態で内見してもらうといった対処をしましょう。
また、統一感のある家具を設置しておくことで、物件をモデルルームのように見せるホームステージングという対処法もあります。生活感あふれる室内では、なかなか買主が現れないという場合は、思い切って家具をレンタルし、モデルルームのような状態で内見してもらうのもよいでしょう。
不動産を高値で売るには
不動産を高値で売るにはどうしたらよいのでしょうか。
ある程度待つ
物件が売れるよう、いろいろな努力をしても、タイミングが悪いと、購入希望者が現れないときもあります。金額をこまめに下げるなどすると、物件をチェックしている購入希望者に足元を見られてしまい、値下げ交渉を希望されることもあるでしょう。
急ぎで販売したい理由が特別ない場合は、急がずある程度待つことも大切です。もし、物件を売却した資金でほかのものを購入する予定であれば、物件をどれくらいの値段で売る必要があるのか、スケジュールや金額の下限などを設定しておきましょう。
売り出し価格を高めに設定する
物件を売りに出す場合は、最初は相場より高めに金額を設定しておくというのも高値で売るテクニックのひとつです。最初は少し高めに金額を設定しておけば、購入希望者からの値下げ交渉にも対応しやすくなります。
また、なかなか購入希望者が現れない場合は、想定するターゲットに向けて、広告を出してもらうといった対処法もしやすくなるでしょう。広告費が別途で発生する場合がありますが、売り出し価格を高く設定しておけば、広告費も物件を売却できたときに売却金額から回収できます。
まとめ
不動産の売却に踏み切ったものの、全然問い合わせが来ない、内見に来た人がいても購入まで話が進まないと焦ってしまいますよね。そんなときは、まず物件情報が客観的に見て魅力的に感じるか確認してみましょう。物件の紹介文を変えてみたり、写真を変えてみたりすると、購入希望者が現れるかもしれません。
また、いつまでに売りたいのか、金額の下限はいくらかなどの条件をある程度決めておきましょう。あまり焦りすぎると、値下げ交渉されてしまい思ったより低い金額で売却することになってしまったり、ほかのことが手につかずイライラの原因になってしまったりします。
物件を魅力的に見せる努力はもちろん必要ですが、購入希望者が現れないタイミングだと考え、ある程度ゆったりとした気持ちで購入希望者を待つ余裕も必要です。